東儀秀樹 新春コンサート [音楽・演劇]
〜千年の旅路〜
何年ぶりかで東儀秀樹さんのコンサートに行ってきました。
新春コンサートは初めてです。
昨年の大河ドラマ『篤姫』に孝明天皇の役で出演しているのを見て、
「芸能界で、これほど平安貴族の装束が似合う人は、他にいないだろうなぁ」
などと思っていたら、ちょうどこの新春コンサートのチケット発売の広告が出て、久しぶりに生の演奏を聴きたくなったのです。
主な楽器は篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)。
東儀さんとお母さんの九十九さん、お姉さんの雅美さんで演奏しています。
それぞれの楽器がシルクロードを通ってヨーロッパに渡り、篳篥はオーボエに、笙はパイプオルガンに、龍笛はフルートやピッコロになっていると聞きました。
そう考えると、少し取っ付きにくさが無くなりませんか?
内容は、第一部が古典雅楽、第二部が東儀秀樹さんのオリジナル曲による構成でした。
古典雅楽は、東儀さんのアルバム『雅楽』や、『陰陽師』のイメージアルバムなどで耳には馴染んでいます。
古典雅楽の演奏には、奏者も平安装束で登場します。雅です
「平調音取(ひょうじょうのねとり)」という曲があるのですが、これは洋楽で言うところのチューニングが高度に様式化したものです。
この曲の出だしの笙の音を聞いた時、全身が身震いしました。
笙の音は、天から差し込む光を表現したものだそうです。
そのとおり、とても神々しさを感じたのだと思います。
CDで聴いている時にはそんな事はないのに、これはやはり生の演奏が持つ力なのでしょうね。
朝廷の貴族たちは、こういうものを普段からたしなみ、楽しんでいたんだな〜、としみじみと感じておりました。
そして舞楽を観ていた時に、ふと頭をよぎったのは、何故か数年前の大河ドラマの平知盛。
重衡と維盛が「青海波(せいがいは)」を美しく舞った事を褒められて喜んでいるのを見て、
「平家は武家ではなくなった」
と小さく嘆く場面。
今回の公演での舞楽は「抜頭(ばとう)」という演目で、「青海波」ではなかったのですが。
第二部はMCを交えつつ、東儀さんの新曲などを披露してくれました。
面白かったのはアンコールの曲。
アップテンポな曲に合わせて、平安貴族の皆さん(笑)が、演奏しているのです
琴は、まるでそろばんを弾くように、そして琵琶は椅子に腰掛けた状態で、アコースティックギターを速弾きするように!
1月3日から始まり、2月15日まで続くこの新春ツアー。
1月4日の公演がWOWOWで放送される事が決まったそうです。
これはぜひ観なくては!
コンサートに行ったりCD買ったりするほどではないけど、ちょっと興味ある・・・という方は、放送をチェックしてみてはいかがでしょうか。
何年ぶりかで東儀秀樹さんのコンサートに行ってきました。
新春コンサートは初めてです。
昨年の大河ドラマ『篤姫』に孝明天皇の役で出演しているのを見て、
「芸能界で、これほど平安貴族の装束が似合う人は、他にいないだろうなぁ」
などと思っていたら、ちょうどこの新春コンサートのチケット発売の広告が出て、久しぶりに生の演奏を聴きたくなったのです。
主な楽器は篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)。
東儀さんとお母さんの九十九さん、お姉さんの雅美さんで演奏しています。
それぞれの楽器がシルクロードを通ってヨーロッパに渡り、篳篥はオーボエに、笙はパイプオルガンに、龍笛はフルートやピッコロになっていると聞きました。
そう考えると、少し取っ付きにくさが無くなりませんか?
内容は、第一部が古典雅楽、第二部が東儀秀樹さんのオリジナル曲による構成でした。
古典雅楽は、東儀さんのアルバム『雅楽』や、『陰陽師』のイメージアルバムなどで耳には馴染んでいます。
古典雅楽の演奏には、奏者も平安装束で登場します。雅です
「平調音取(ひょうじょうのねとり)」という曲があるのですが、これは洋楽で言うところのチューニングが高度に様式化したものです。
この曲の出だしの笙の音を聞いた時、全身が身震いしました。
笙の音は、天から差し込む光を表現したものだそうです。
そのとおり、とても神々しさを感じたのだと思います。
CDで聴いている時にはそんな事はないのに、これはやはり生の演奏が持つ力なのでしょうね。
朝廷の貴族たちは、こういうものを普段からたしなみ、楽しんでいたんだな〜、としみじみと感じておりました。
そして舞楽を観ていた時に、ふと頭をよぎったのは、何故か数年前の大河ドラマの平知盛。
重衡と維盛が「青海波(せいがいは)」を美しく舞った事を褒められて喜んでいるのを見て、
「平家は武家ではなくなった」
と小さく嘆く場面。
今回の公演での舞楽は「抜頭(ばとう)」という演目で、「青海波」ではなかったのですが。
第二部はMCを交えつつ、東儀さんの新曲などを披露してくれました。
面白かったのはアンコールの曲。
アップテンポな曲に合わせて、平安貴族の皆さん(笑)が、演奏しているのです
琴は、まるでそろばんを弾くように、そして琵琶は椅子に腰掛けた状態で、アコースティックギターを速弾きするように!
1月3日から始まり、2月15日まで続くこの新春ツアー。
1月4日の公演がWOWOWで放送される事が決まったそうです。
これはぜひ観なくては!
コンサートに行ったりCD買ったりするほどではないけど、ちょっと興味ある・・・という方は、放送をチェックしてみてはいかがでしょうか。
素晴らしいコンサートにお出かけになりましたね。
東儀秀樹さんの音楽は、テレビやラジオで耳にすることはあっても、CDを買ったことはこれまでになく、ましてやコンサートは考えたこともありませんでした。
でも、シル子さんのブログを拝見し、WOWOWで放映される日が今から楽しみです。チェックしなくっちゃ!
平家物語の世界が好きですが、舞楽「青海波」が分からないので、奥深い日本の伝統音楽をとても知りたくなりました。
「篤姫」での東儀秀樹さんの孝明天皇、本当に雅で品がありましたね。最初、お顔だけでは分からなくて、配役でお名前を確認し、妙に納得いたしました。
コンサートは、演奏家と観客が同じ空気を吸い、会場が一つになり、音楽が出来上がります。それはCDで聴くのとは全く違いますよね。最高の休日でしたね。
今日から新しい1週間、また頑張りましょうね。
by SUMAKO (2009-01-19 08:09)
SUMAKOさん
熱いメッセージをありがとうございます!
興味を持っていただけて、嬉しいです。
WOWOWでの放送日程は未定のようですが、春頃とのことなので、私も今から楽しみです。
舞楽は、能や歌舞伎よりもずっと昔からある古典芸能ですけど、接する機会ってほとんどありませんよね。
「青海波」というと、『あさきゆめみし(源氏物語)』の中で光源氏と頭中将が舞う場面を思い出しますが、実際には観たことはありません。
実は昨秋、徳川美術館において源氏物語特集の一環として、舞楽を鑑賞できるイベントがあったのですが、それに気付いた時には既に遅く、「青海波」の日だけ申込受付が終了していました(涙)
入館料だけで観られる機会なんて、そうざらにはないですものね。
雅楽器の音色を心地よく感じる自分に、「あぁ〜日本人なんだなぁ」と再認識しています。
by 青苺シル子 (2009-01-20 01:00)
東儀秀樹さん、確か皇室の方との婚約候補かなんかで
一時話題になった人ですよね。
コーヒーのCMとかで渋い人だなあ~と思ってました。
(コーヒーも渋かったりして・・笑)
by えだまめインコ (2009-01-22 18:59)
えだまめインコさん
“皇室の方の婚約候補”・・・それは知りませんでした!
確かに、殿上人ではなかったとはいえ、家系の歴史は天皇家並みに古いですものね。
珈琲のCMも、洋服姿だったので、似合っていましたよね。
直衣で珈琲だったら・・・それもまたいいかも!
by 青苺シル子 (2009-01-24 18:38)
yukaさん、nice!ありがとうございます。
by 青苺シル子 (2009-01-25 23:11)
こんにちは。はじめまして。
2月にわたしも東儀さんのコンサート行ってきました。
とてもよかったです。
by koh (2009-04-13 21:39)
kohさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
新春コンサートに行かれたのですね。
しかも記事を拝見したら、とってもよいお席だったようで!
4月21日にWOWOWで、東京公演が放送されますね。
5月に「名古屋開府400年記念」として、東儀さんと三味線の上妻宏光さんと尺八の藤原道山さんがオーケストラをバックに演奏するという、魅惑的なコンサートが開催されるようです。
ちょっと心惹かれています。
by 青苺シル子 (2009-04-14 20:35)