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大和路の旅《2日目/神社編》その弐 [旅・歴史]

◇山の辺の道◇の南部

三輪山周辺を歩きました。

橿原から大和八木を経由して、桜井まで行き、JRに乗り換えて三輪駅へ。
そこからは徒歩です。
参拝する前に昼食をとりました。
三輪そうめんのお店「そうめん處森正」という二の鳥居のすぐ横にあるお店です。
完熟トマトもメニューにあり、冷えておいしそうだったので、注文しました[黒ハート]
疲労にはトマトのリコピンが効くようです。(愛知万博で身をもって実証済み!)


大神神社の公式HPはこちら[次項有]http://www.oomiwa.or.jp/

大神神社(おおみわじんじゃ)は、三輪山そのものをご神体としているため、本殿がありません。
拝殿からそのご神体を仰ぎ見るという、古神道の形態を残しているので、日本最古の神社とも言われています。
祭神は、大物主大神。
二の鳥居
090719大神神社二の鳥居.jpg
ちなみに一の鳥居は、ずーっと離れた場所、JR線を越えた所にあります。
昭和天皇の在位60年を記念して建立されました。

二の鳥居をくぐって、拝殿に辿り着くまでの参道は、うっそうとした樹々に囲まれています。
日光が遮られているせいか、空気も涼しく、清浄な気が漂っているのが感じられました。
参道の途中には夫婦岩などもありました。
出雲大社と同じく大物主神を祀っているので、縁結びや夫婦円満の御利益があるそうです。


拝殿を写すのがちょっと躊躇われたので、隣の祈祷殿を撮ってみました。
090719大神神社祈祷殿.jpg

大神神社でいただいてきたのは、「子持勾玉守」の首飾りと、「みわ鈴」。
子持勾玉は普通の勾玉と異なり、親勾玉と子勾玉が一体化した不思議な形で、その形から玉(魂)が玉(魂)を生み増やすという不思議な力が秘められた、古代の祭祀具だそうです。
このお守りは、三輪山麓から出土した子持勾玉を模して天然石で彫刻されています。
健康財運に良いとされる翡翠と、恋愛愛情に良いとされるローズクオーツの2種類があったので、妹がピンク、私が緑の方を買ってきました。
子持勾玉.jpg
「みわ鈴」は三輪明神の名にちなんで三つの鈴がついています。
鈴は神霊の依り給う神具であり、清らかな音は邪気を祓うと言われています。
・・・というわけで、
出雲&三輪鈴.jpg
出雲大社で買ってきた「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」の鈴と並べて、玄関の扉の横に掛けておくことにしました。
出かけるとき、帰宅した時に、チリリンと鳴らしています。


大神神社から少し歩いた所に、摂社の一つである狭井神社(さいじんじゃ)があります。
祭神は大神荒魂神。
途中の通り道は「くすりの道」と看板が出ていて、どういう意味だろう?と思っていたら、参道の両側に製薬・薬剤関係の会社の名前がずらり。
理由は、狭井神社は病気を鎮める神としての信仰が厚く、御神水(ごこうずい)の湧き出る薬井戸があるからでした。
090719狹井神社.jpg
拝殿の奥の霊泉から湧き出たご神水が、ペットボトルで購入できるようになっていました。
三輪山御神水.jpg
この後のウォーキング(?)の水分補給のためにも、と、一本ずつ買いました。


蝉の鳴き声も静かな山道を、ゆるゆると歩いて大神神社の摂社の一つである檜原神社に辿り着きました。
090719桧原神社.jpg
祭神は天照大御神。
この神社も山中の磐座をご神体としているため、拝殿も本殿もありません。
独特の形をした三ツ鳥居が立っています。
写真に写っている正面の二本の柱には、注連縄が架けられるようです。
この日は架かっていなかったので、「柱だけなんて、珍しいな」と思っていました。

檜原神社のすぐ前に、桧原御休処という甘味処がありました。
小腹が空いて、足も疲れていたので、ここで休憩することにして、葛きりを注文しました。
090719桧原神社前茶店の葛切り.jpg
品を待ちながらガイドブックを開くと、このお店が載っていました!
どうやらイチオシのメニューは、地元でとれた柿とイチジクと柚子のシャーベットだったようです。
でも、葛きりも美味しかったですよ[黒ハート]
写真の葛きりの上にのっかっている丸いものは、アイスクリームではなくきな粉です。

休憩の後、山道を下りてJR巻向駅に向かいました。
いつか身体が元気いっぱいの時に、山の辺の道を石上神宮から南下して、全行程を歩いてみたいものです[くつ][足]
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けいすけ

[山の辺の道]、天理~桜井の行程が一般的ですが、
太陽を前にして歩くのがしんどい僕は、いつも桜井を起点に、
北部分を含めた桜井~近鉄奈良間を歩いています。
たしか、天理~近鉄奈良で32キロくらいでしたかね?
だらだらと写真を撮りながら歩くので、いつも8時間くらいかかります。
ちなみに大神神社からもう少し北に行き、西側の市街地に向かって下ると
ヒミコの墓ではないかと言われる箸墓古墳、
そして最近発掘されて話題になった“巻向遺跡”に行くことができます。

僕はあそこから三輪山を眺めて思いましたが、ヤマタイ国は絶対に畿内だ!
by けいすけ (2009-07-29 01:00) 

計

神水と言うより鉱物水でしょうか。値段が高いでしょう。

あのコップの中身はコーヒーですか。
by 計 (2009-07-29 01:20) 

青苺シル子

けいすけさん
確かにガイドブックを見ても石上神宮から三輪方面が一般的のようですね。
「いつも」って、そんなにしょっちゅう歩くんですか!?
箸墓古墳と巻向遺跡は体力が残っていたら行こうと思っていました。が、今回は断念。

私も何となくですが邪馬台国は畿内説を推したいです。
豊葦原の中つ国は、このあたりのはずだし?
by 青苺シル子 (2009-07-29 22:15) 

青苺シル子

計さん
この御神水は御神体とされる山からの天然の湧き水です。
お値段は市販のMineral waterとほぼ同じです。

湯呑みの中身は麦茶です。
by 青苺シル子 (2009-07-29 22:22) 

青苺シル子

KENNYさん、nice!ありがとうございました。
by 青苺シル子 (2009-07-30 00:49) 

けいすけ

ここ1年ほどご無沙汰していますが、家から簡単に行ける便利な
ハイキングなので、よく歩いていました。
上本町から近鉄電車に乗って桜井へ行き、帰りはまた近鉄奈良
から上本町に帰ってくるわけですね。
往復乗り換え無しなので、非常に快適です。

ところで10年ほど前になりますが、初めて山の辺の道を全行程
歩いたとき、運動不足だったのでしょう、調子に乗ってバシバシ
歩いたのはいいんですが、帰り着いた上本町の駅で
足の筋肉が固まってしまい、電車の扉が開いたのに、立ち上れ
なくなってしまって往生しました……。(+_+)
あと、途中何ヶ所か怪しい場所があり、冬はスラスラ歩けたのに
夏は草で蔽われてしまってわからなくなり、小さく迷子になって
しまったこともあります。

……ところでシル子さん、JR巻向駅から電車に乗ったんですか?
by けいすけ (2009-07-31 18:26) 

青苺シル子

けいすけさん
乗り換え無しで山の辺の道に行けるとは、いいですね〜。
名古屋から奈良市への直通列車は、1日に一往復しか無いんですよ。(今もあるのかな?)

私達が狭井神社から檜原神社方面に向かっている時に、レンタサイクルで大神神社へ行こうとしている女性3人組とすれ違いました。
なんて大胆なことするんだ!と思いましたよ。
その先には、徒歩の人同士がすれ違うのがギリギリの箇所もあるのに、と。

JR巻向駅から・・・そのまま奈良市方面へ向かい、京都まで戻るつもりでした。
ですが、奈良行きが次に来るのは40〜50分も先。
結局10分後くらいに桜井方面行きが来たので、それで桜井に行き、近鉄に乗り換えて八木から京都に行きましたよ。
by 青苺シル子 (2009-07-31 22:06) 

ささ

大神神社と書いて、「おおみわじんじゃ」と呼ぶのですね。
絶対にふりがなふってもらわないと、正しく読めませんよぉ。
地名とか神社の名前は難しいですね。
「出土した子持勾玉」に、ついつい心躍ってしまいます。
仕事を離れたのになぁ(笑)。
葛きりが涼やかで、美味しそうですねv
by ささ (2009-08-02 01:47) 

青苺シル子

さささん
仕事を離れた、、、って、もしや遺跡などの発掘作業に携わっていらっしゃったんですか!?
うわぁ〜素敵☆
九州も古墳とかたくさん有りますもんね。
邪馬台国畿内説の最大のライバルが、九州説ですしね。
人名や地名って、難しいです、ホント。
特に神話に関わるような名前だと、ふりがな無しでは読めません。

葛きりは、黒蜜ときな粉の味が絶妙で、蜜を飲み干してしまいました♪
by 青苺シル子 (2009-08-02 02:56) 

けいすけ

レンタサイクルの女性たちですが、お気持ちはよくわかります。
僕ならやっぱり、神域はちょっと遠慮をしますもの。
しかも[あの]オオモノヌシ様のおわします所なら、なおさら。
でも、仕方がないかもしれませんね。だいたいそもそも神道を
はじめ、自国の文化や伝統に素直に価値を見出せず、きちんと
教えることもできないのが今の日本ですから。

ところでちょっと気になったのですが、JR巻向駅から桜井方向に
電車に乗ったなら、シル子さんはきっと、箸墓古墳を見たのだと
思いますよ。
あと巻向駅のホームに立つと、右手の線路向こうがこの春に
発表された、例の[巻向遺跡]です。
100mほどしか離れておらず、駅から見える場所ですが、もしか
したら今はもう発掘が一段落していて、わかりにくかったのかも
しれませんねぇ…。
by けいすけ (2009-08-03 00:15) 

青苺シル子

けいすけさん
巻向駅に着いた時、20人ほどの団体さんが居たんですよ。
聞こえてくる雑談の内容から察するに、遺跡やら古墳やらがお好きな方々のようでした。
愛知県内の発掘現場の話なんかもしていたので、その団体さんは箸墓古墳や巻向遺跡を見て来た帰りだったのかもしれません。
檜原神社から山を下りてくる時にも、「方角から見て、あれがホケノ山古墳てやつかねぇ」なんて話しながら歩いていました。
平たい土地に小さな森のようなものがある、それが一つの目安かなぁ、と。
列車の中からも、それらしきものが目に入ったので、そうだったかもしれません。
by 青苺シル子 (2009-08-03 01:17) 

ささ

おはようございますv
サブから伺ったので、アイコンが違いますが~ ささです。
あいやぁ、発掘されたものを整理するお手伝いを、
ちょっとだけしていただけです☆
でも、本物を触れてとっても楽しかったですv
お骨もありますが(笑)
邪馬台国、専門家は畿内説派が多いようです。
by ささ (2009-08-04 08:21) 

青苺シル子

さささん
赤毛の兄ちゃん、ですね(^-^)
発掘された出土品の整理、それだけでもロマンがあるじゃあないですか〜〜。
本物に触れることができるなんて、貴重な体験ですね。
緊張しそうですけど。
邪馬台国はやはり畿内説が有力なんですね。
実はこっそりと、尾張説なんてのもあるようです。。。

by 青苺シル子 (2009-08-05 00:27) 

ささ

おおっ、ついつい反応してしまう~☆
この話題(^▽^)ゞ
今日はメインのアイコンですよぉ(笑)。

おっと、尾張説もあるのですね。
以前ネットで「ブラジル説」というのを見て唖然とし、
うちのボス(発掘している人)に言ったら、
大ウケしてました(笑)。
ボスが言うには、九州で掘っている人間は、
畿内じゃあないだろうか、という意見のようです。
結局、実際に掘っていて出て来ないからですねぇ。
「元々九州で畿内に移った説」もあるし。
私が生きている間には~、答えは出ませんかね?
あ、何度も失礼致しましたm(_ _)m
by ささ (2009-08-06 23:48) 

青苺シル子

さささん
実は名古屋近郊は古墳が多いんです。
相撲部屋みたいな名前の古墳もあります。
「元々九州で畿内に移った説」って、神武天皇の東征もそのうちに入りますよね。
謎だから心惹かれるというのはありますけど、答えも知りたいですよね〜。
コナンくんじゃないけど「真実はいつも一つ!」って、誰か導き出してくれないかな。

そうそう『遙か4』のゲームの舞台には、橿原の他に、日向や高千穂など九州と、出雲も出て来たんです。
もうこの設定だけでワクワクしちゃってました♪
by 青苺シル子 (2009-08-07 00:51) 

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