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2012年 平成二十四年 謹賀新年 [徒然なるままに]

皆様、あけましておめでとうございます[晴れ]


本年もどうぞよろしくお願い致します。


私と杏珠の姉妹は、大晦日の夜に出発し本州最南端の潮岬で初日の出を見て、その後に熊野三山を初詣する、という少々体力的にハードなバスツアーに参加してきました。
まさか日付が変わって年が明けてすぐに中越で、そして元日の午後に太平洋側で大きな地震があったとは、帰路の夜まで知りませんでした。
世の中が安寧であるように・・・と祈ってきた早々に願いが挫かれてしまったわけです[もうやだ~(悲しい顔)]
けれど帰宅してからテレビを点けても、被害が出たような報道は見なかったので、安堵しました。


さて、前日までの天気予報では「本州で初日の出が見られる地域は少ない」と言われていました。
でも、見ることができましたよ[exclamation×2]
20120101本州最南端の碑.jpg

本州最南端の地で、初日の出を[晴れ]
20120101初日の出.jpg

水平線から太陽が顔を出すと、歓声が上がりました。
ただ、低く厚い雲が広がっていたため、太陽全体が姿を現していたのはほんの暫くの間だけ。
それでも貴重な御来光を(山ではなく海ですが)拝む事ができました。
デジカメとケータイの両方を使って、綺麗に見えるスポットで撮影。
ケータイで撮った方は、友人達に年賀メールとして送信。

日の出頃は最低気温を記録する事が多いので、厳しい寒さを覚悟して行きましたが、正直なところ大晦日に自宅を出た時の方が寒かったですよ。
元日の最低気温は6℃か7℃位だったようなので、その数日前の最高気温並みだった事になります。
いやぁ〜ラッキーでした[手(チョキ)]


日が昇ったら次の目的地は、熊野那智大社。
熊野三山は2005年の秋に車で旅をして以来です。

しかし、その時とは景色がまったく異なっていました。
最初に参拝した飛瀧神社。
・・・・・これがあの那智の滝・・・

20120101那智の滝.jpg

滝の両側の樹々が激減し、滝壺は岩場と化しています。
二の滝、三の滝があったと思われる場所は、この通り。
20120101那智の滝滝壺?.jpg

「滝の形が変わってしまった」というのは、こういう事だったんだ、と暫し呆然。
滝と同じご神水を杯で頂き、いつの日かもとの美しい姿に戻る日が来る事を願いました。

次に那智大社の本殿へと向かいました。
例年なら初詣客で埋め尽くされているはずの場所が、普通の休日のようにすんなりと移動できてしまいました。
途中の道路事情もあり、大型の観光バスが来ていない事も理由の一つでしょう。
そんな中、出迎えてくれたのは、大きな干支の絵馬。
20120101熊野那智大社.jpg

ここも確か社殿の裏山が崩れてきていたはずですが、既にある程度片付いているであろう事と直接見えない場所である事で、心を乱されずに済みました。
隣接する青岸渡寺で、被害箇所修復の寄付を募っていたので、これも何かのご縁と思い一口寄付してきました。

そうそう、那智大社では巨大な筒を振って、おみくじを引いたんですよ[exclamation]
長さ1mくらいあって、腕で抱えないとひっくり返して番号が書かれた棒を振り出す事もできない程の大きさと重さでした。
記念写真撮ってこればよかったなぁ。
そこで引いたおみくじは「中吉」でしたが、嬉しい事がたくさん書いてありました[わーい(嬉しい顔)]

たくさんの階段の昇り降りをして一休みでも・・・・と考えていたところに雨が[雨]
強力雨女さん、遂に耐えきれずに雨を降らせ始めてしまいました。
でもナイスタイミング!ということでお休み処でコーヒーを[喫茶店]
一服し終わった頃には、雨も止みました。
軽くお土産物を探して、バスに戻って次の目的地へと出発。

道の駅での昼食を挟んで熊野本宮大社へ。
時間的な理由もあると思いますが、ここは那智と比べるとかなり人出が多かったです。
とは言っても、身動きが取れないような状態ではありませんでしたから、例年よりは少なかったのだと思います。
参拝の列に並んでいた途中で、先の方に八咫烏のゆるキャラ「ヤタちゃん」の姿を見かけました。
上にたどり着いた時にまだ居たら、写真を撮りたかったのですが、叶わず!
ここでは以前の参拝の時にも購入した「敦盛の笛が入っていそうな香袋お守り」を家族4人分、色違いで買ってきました。(葵ちゃんゴメンよ!きみの分は無いのだ)

最後の参拝の地は、新宮市の熊野速玉大社。
三山のうち唯一、山の上ではなく市内の平地にあります。
だからあの大雨の時は心配だったんです。
実際に多少の被害はあったそうなのですが、この樹は無事でした。
平重盛の手植えと伝えられる梛の大樹

20120101重盛手植えの梛.jpg


こうして慌ただしく熊野参詣を終え、帰路につきました。
さすがに元日だからでしょうか、普段は平日休日問わず渋滞している東名阪自動車道も順調に流れていました。
おかげで行程表よりも30分以上早く名古屋に到着する事ができました。

「もう一度同じコースのツアーに参加するか?」と問われたら即答できない強行日程でしたが、貴重な体験だった事は間違いありません。





以下、自然の痛々しい姿なので、畳みます。
熊野川沿いの道を走行中にバスの車窓から見えた景色のほんの一部です。
20120101爪痕1.jpg


引きちぎれたガードレールが、ぶら下がっているように見えます。
完全に道路が分断されてしまっているようです。
20120101爪痕2.jpg


山裾に集落がある、こんな近くでの土砂崩れ・・・そして川の水はどんどん勢いを増して迫ってくる。
想像しただけで恐ろしいです。
20120101爪痕3.jpg


山が半分近く無くなってしまっている・・・・
20120101爪痕4.jpg

以前旅行で来た時よりも、河原の砂・砂利・石・岩が、確実に多かった。
川底が底上げされているような状態です。
あの堆積した石や岩をどけないと、あの時程の大雨でなくても氾濫し易くなってしまいそうです。

バスが通った道路も、何カ所も片側交互通行になっていました。
土砂で埋まってしまったままの箇所、道路の端が崩落してしまった箇所など、車窓から下を覗くだけでゾッとするような状態が、まだまだ残っているのです。

2011年は津波といい大雨といい、水害が大きな被害をもたらしました。
自然災害の被害の一部を見てしまったら、我欲にまみれた願い事なんてできませんでしたよ。
自然信仰の聖地である熊野だから、尚更そうだったのかもしれませんが。
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コメント 15

まちびとん

明けましておめでとうございます\(^o^)/
本年も引き続き宜しくお願いいたします
今年も素晴らしい一年でありますように心からお祈りいたします

本州最南端の潮岬で初日の出は、美しいですねぇ~
熊野那智大社のほうは・・・言葉を失います。。
以前にご紹介いただいた写真とは違いますね。
自然の怖さを実感しました。
by まちびとん (2012-01-03 20:07) 

ラル

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

最南端お疲れさまです。
イベント好きにはうらやましいです。
by ラル (2012-01-04 00:12) 

秋月あきね

あけましておめでとうございます。
初日の出、美しいですね~。
そして自然の脅威には…ただただ胸が痛むばかりです。
だからこそ永い年月を超えて残っているものに感動するのでしょうね。

今年もよろしくお願いいたします。
by 秋月あきね (2012-01-04 11:34) 

梅子

あけましておめでとうございます。
今年もまたよろしくお願いします^^

滝の形が変わると言われても、確かに想像できませんよね。
自然の力は本当に恐ろしいものですね・・・。
いや、でも・・・すごいですね・・・・。

初日の出、きれいですね~。 思えば・・・今まで一度も初日の出って
見た経験がないことに気付きました。
私もいつかこんな写真を撮ってみたいです。
by 梅子 (2012-01-04 13:17) 

SUMAKO

あけましておめでとうございます。

初日の出、神々しいですね。
20年くらい前に三浦海岸へ初日の出を拝みに出かけたのを最後に、すっかり遠ざかっております。
でも、こんなに素晴らしい経験ができるのなら、私も頑張って早起きしてみたいです。

かなりの強行軍、それでも素晴らしいツアーでしたね。
いつかは出かけてみたい地域。
それにしても、自然の力の恐ろしさ。写真からも十分に伝わってきます。

素晴らしい初日の出に出会い、きっとシル子さんご一家に笑顔いっぱいのステキな1年が待っていると思います。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
by SUMAKO (2012-01-04 23:50) 

青苺シル子

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します!
by 青苺シル子 (2012-01-05 21:29) 

青苺シル子

まちびとんさん
日本海側は大雪で大変そうですね。
通勤など、交通は大丈夫ですか?

那智の滝の以前の姿を「美しい」と思って見ていたものにとっては、衝撃以外の何ものでもありませんね。
by 青苺シル子 (2012-01-05 21:47) 

青苺シル子

ラルさん
イベントになるのかな?(^^)
でもラルさんも、日の出の頃にどこかで呟いていたとか聞きましたけど。
初日の出、見ることができました?
by 青苺シル子 (2012-01-05 21:54) 

青苺シル子

あきねさん
潮岬では、「知盛が昼寝をしていたのはここ?」っていう感じの場所を歩きましたよ^^
自然被害は、熊野をこよなく愛するヒノエくんが見たら、どんなに嘆くだろう・・・と思う程です。
樹齢1000年の、小松内府殿お手植えの梛の樹が無事で本当に安心しました。
by 青苺シル子 (2012-01-05 22:08) 

青苺シル子

梅子さん
那智の滝は八世紀頃から記録が残っている、日本三名瀑の一つなのですが・・・

私も初日の出をちゃんと見たのは、今回が初めてなんですよ。
眠くてキツいツアーだったけど、ご利益があった氣がします^^
by 青苺シル子 (2012-01-05 22:32) 

青苺シル子

SUMAKOさん
松の枝がフレームのようになって、ちょっと幻想的な写真になりました^^
前日までの天気予報では「曇り」だったので、見に集まっていた人達は皆、その瞬間だけでも晴れるようにと祈っていたと思いますよ。それが天に通じたのかも。
新年早々、貴重な体験ができたことで、良い一年になるといいな〜と思います^^
by 青苺シル子 (2012-01-05 22:44) 

ラムセス

ニコタのラムセス2世です。

すばらしい初日の出です!
強行軍でも見に行った甲斐がありましたね^^
まだ初日の出は見たことが無かった・・・かな。
普通の日の出なら年に1-2回程度、見る事はあります。

紀伊半島の台風水害、激甚災害指定がされたとは聞いていましたが、
こんなにもひどい状態とは知りませんでした。
元には戻せなくても、福島ともども復興に向けて
できることから協力していかねば・・・><
by ラムセス (2012-01-12 22:47) 

青苺シル子

ラムセスさん、こちらでは初めまして^^
nice!とコメントありがとうございます。

なかなか良い瞬間が撮れました^^
やっぱり神々しい感じがしますね、初日の出は。
でもこの強行軍のバスのサスペンションの影響も大きく関係して、腰骨が痛くなってしまいました(^-^;ゞ

台風の大雨被害は、最近はTVでの報道もほとんど無くなりましたが、決して過ぎ去った過去でもなければ修復されて元通りでもありませんでした。
でも、観光客が訪れなければ、ますます現地の元気は無くなってしまいます。
そういう点でも、行ってよかったと思います。
by 青苺シル子 (2012-01-15 00:55) 

タチwhite

今更ながらのコメントですみません。
やっと、PCを開く時間が出来ました。
初日の出、きれいですね。私もそのうち、どこかに見に行こうと思います。
那智の滝が様変わりしていて、びっくりと言うか、痛ましい感じです。
あそこのマイナスイオンは本当に気持ち良かったのに。

掲載されている写真を見て、雨で山が崩れると、本当に怖い事になるのだと思いました。
今年は災害の少ない年になって欲しいと心から思います。


by タチwhite (2012-01-16 19:35) 

青苺シル子

タチwhiteさん
コメントを頂いたのを見落としていました。すみません。
一緒に瀞峡のジェット船に乗ったのは、いつだったでしょうね?
バスの中から船が見えました。営業再開していることが嬉しかったです。
那智の滝へ行ったとき、道の途中にあるお土産屋さんの名前「ねぼけ堂」に笑ったことを思い出します。

・・・・・・・あの時のレンタカーは、ブレーキの効きがメチャクチャ悪くて怖かった〜〜〜〜、ってことまで思い出しました(苦笑)
by 青苺シル子 (2012-01-17 23:54) 

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